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海辺に建っている家をよく見ると、窓に白い粉状のものが付いていることがあります。これが、海風にのって流れてきた塩です。
塩は窓だけでなく屋根や外壁、外に設置している設備などにも付着しますから、サビで外観の見た目が悪くなったり、建物自体の劣化を早めたりすることもあります。
塩害対策をしないと、建物に長く住めなくなってしまうのです。
塩害対策は、第一に塩害に強い建材を選ぶことが大切です。
例えば屋根や外壁だと、金属系の素材はサビやすいので、非金属の樹脂系や窒素系のサイディングがおすすめです。
金属系でもガルバリウム鋼板は、表面に亜鉛やアルミといった腐食しにくい素材で加工がされているので、比較的に塩害に強いといわれています。
このほか、エアコンや給湯器の室外機など室外に置く設備も、塩害対策を施した製品がありますので、こうしたものを選んで設備の寿命も延ばしましょう。
屋外にある金属類は、鉄などのような錆びやすい金属ではなく、ステンレスのような腐食しにくい金属を用いるのが良いでしょう。ステンレスは不動態皮膜(金属を腐食から守るために表面にできる膜)ができるので、腐食に強いとされています。ただし、頻繁に水や塩の吸着が起こる地域では、SUS304(錆に強いステンレスの一種)でも腐食してしまう可能性も。より耐塩性能が高いとされるSUS316(ステンレスの一種)の使用も視野に入れておくべきでしょう。
最近ではガルバリウム鋼板と呼ばれるアルミニウム、亜鉛、シリコンの合金を用いるケースもあります。また、マグネシウムを追加した次世代ガルバリウム鋼板も開発されており、塩害対策の材料として採用可能です。
溶融亜鉛メッキによる防錆処理も、塩害対策として機能します。現存する金属に対しての後処理なので、様々な形状に対応できるのが利点です。
金属と接する絶縁部には、耐塩性能を持つ塗料で塗装するのが有効な手段となります。利用できるのはアクリルシリコン樹脂、ポリウレタン樹脂、エポキシ樹脂などです。
また、フッ素樹脂やアクリルシリコン樹脂を用いる場合もありますが、値段は樹脂系の塗料よりも費用が高くなります。予算に合った塗料を選ぶか、耐塩を優先するかは慎重に考えましょう。有機系の樹脂以外には、無機系のシリコーンコンパウンドを塗って絶縁部を強化する方法もあります。
それ以外にも、液体ガラス塗料を塗布するガラスコーティングも可能です。防汚性および耐久性があると言われています。
潮風や海水、凍結防止剤など表面から浸透する「外来塩化物イオン」と、鉄筋コンクリート施工時の使用材料等により混入した「内在塩化物イオン」が存在します。これらのイオンは電気的な手法を用いることで劣化を抑制したり、除去したりすることが可能です。
腐食反応の抑制は、電気防食工法を利用します。コンクリート表面に陽極材を設置して鋼材に防食電力を供給することにより、鋼材の腐食を停止させる仕組みです。
劣化因子の除去は、脱塩工法を用います。電解質溶液を含んだ仮設陽極材をコンクリート表面に設置し、仮設陽極材からコンクリート中の鋼材に向かって電流を流す方法です。コンクリート中の塩化物イオンが仮設陽極材側(コンクリート表面側)に電気泳動するため、塩化物イオンを取り除けます。
酸化チタンのような光触媒を、外壁に塗るという手段もあります。太陽光で活性化されて汚れや雑菌類を分解するという性質があり、その後は水で流せばクリーニングできるのがメリットです。
汚れを落とす水は雨水でも構わないため、一度塗ってしまえばしばらくはほぼ何もしなくても塩を分解洗浄してくれます。ただし、過度の汚れには対応できないのと、1平米の単価が4〜5,000円前後と高額であるため、導入する際は慎重に検討するべきでしょう。
材料でのメンテナンスが難しい場合、ついた塩をとにかく早く洗い落とすことが鉄則です。外壁だけではなく、ガラスや屋根などもしっかりと真水で洗い流しましょう。
もし自分でガラスの洗浄を行う際は、洗浄後に水滴を残さないようにしなければいけません。水滴が残った箇所は、白い跡になって残ってしまいます。水洗後は乾いたタオルや新聞紙などで乾拭きする、スクレーバーで水滴を除去するなどの作業は必ず行うようにしましょう。
懸念点として屋根などの高所を洗浄する場合だと、ホースによる流水が難しいかもしれません。その場合は、高圧洗浄機を用いると、水が行き届きやすくなります。壁の洗浄にも使用できるので、1台あると便利です。他にも、潮風の影響を受けにくくするため、フェンスを設けるのも対策として活用する手があります。ただ、塩害対策のフェンスでも被害は受けるので、定期的なメンテナンスは必要です。
また、家を丸ごと洗浄するので、労力や時間がかかるようであれば、専門の業者に洗浄を依頼するのも良いでしょう。
自転車や車などはガレージに入れておくなどして、できるだけ潮風に晒さないようにするのが鉄則です。環境的に難しい場合でも、最低限シートをかけておくくらいはしておくようにしましょう。
車はあらかじめアンダーコート(車体の底部分にするコーティング)をしておくことにより、塩の付着を抑えられます。塩が付着しても、水で簡単に洗い流せるのがメリットです。潮風の影響を受ける地域であれば、塩害に特化したサービスもあるので、ディーラーやガソリンスタンドで相談してみると良いかもしれません。
どうしても外に置かざるを得ないエアコンの室外機や換気扇は、可能であれば潮風の当たりにくい向きに配置しましょう。もしくは防錆処理をしておく必要があります。換気扇の場合、「除塩フィルタ」を設置するのも手段の1つです。ただし、長期間使用するとフィルター表面や内部に汚れが蓄積してしまいます。結果として換気効率が低下してしまうので、定期的に交換することを忘れないようにしなければいけません。
最近では「耐塩害仕様の室外機」なども販売されているため、耐塩性の設備を検討するのもおすすめです。ただ、いずれにせよ定期的な清掃は必須です。故障や錆びを防ぐためにも、こまめにケアするようにしましょう。
農業や家庭菜園を行う場合も、塩害対策を行わなければいけません。
農地はどうしても日当たりの良い場所が必要となるため、該当地域が潮風から逃れるのは難しいでしょう。農作物が吸収した肥料が化学反応を起こすと、土壌の塩分濃度が高くなる場合もあるため、連鎖的に塩害の被害を拡大してしまうことなどもあります。
未然に塩害を防止することは困難ですが、石灰で除塩することで被害を抑えられるでしょう。塩の塩素と石灰のカルシウムと結合する化学反応より、塩化ナトリウム=塩を除去することが可能となります。
土壌の表面を水はけの良い状態に改良し、そこに水を入れて排水を繰り返すことでも土壌の塩分濃度を下げることが可能です。また、台風などどうしても避けられない自然災害があった場合は、できるだけ早い段階で枯葉を落として水洗いをし、被害を最小限に抑えるようにしましょう。
錆びにくいアルミ製の雨戸を付けることで、ガラスに塩が付着する被害を防げます。塩害だけでなく、防火対策としても活用できるのもポイントの1つです。万が一火災が起きた際も、室内から火が出るのを防げます。
土地から探す場合、地域密着型の業者にどこが良いのか教えてもらうのも対策の1つです。塩害についての知識を持ち、土地周辺の環境を知っているため、塩害による被害を抑えられるでしょう。塩害の影響を受けにくい場所や取り扱っている塩害対策の資材など、知っている業者と密に話し合わなければいけません。
施工前に細かく決めておかなければ、後になって塩害による修繕費用が発生する可能性があります。そうならないためにも、地域についてさまざまな情報を持つ業者に相談することが大切です。
湘南エリアにおける塩害は誰にとっても無縁ではありません。むしろ当たり前のもので、湘南で住むにあたって意識しておかなければならないものです。「うちは大丈夫」「周りが意識しすぎなんじゃないか」と思うかもしれません。
しかし、住んでみると分かりますが塩害は日常生活の様々なシチュエーションで意識させられるものです。そのため湘南エリアに住むのであれば塩害を「他人事」だと思わず、常に意識することが塩害対策の一歩目です。
あれこれ気を使い、塩害の被害が出ないと「大した事ない」と思うかもしれませんが、塩害が出ていないという点において、その意識が良い結果をもたらしていると言えます。
塩害の原因は塩ですが、塩がどのように運ばれるのかといえば風です。そのため、湘南エリアに住む場合、天気と共に風への対策も意識しなければいけません。風の方向次第で、塩害の原因である塩が大量に家に降り注いでしまうこともあります。
特に注意しなければならないのが、海側からの風です。海からの風こそ、海水に含まれている塩分を含んだものになるので塩害のダメージが大きなものになってしまいます。
一方、山側からの風の場合、塩はそこまで含まれていませんので、塩害を過敏に意識することはありません。
湘南エリアに住むのであれば、雨や温度だけではなく、塩を運んでくることになる「風」も意識しておくとよいでしょう。
「注文住宅を湘南で」という点での対策としては、設計の段階から塩害を意識することです。
湘南エリアにおいて、塩害は誰のせいでもなく、当たり前に起こることとしてとらえておきましょう。家の設計もまた、塩害を意識したものにすることで、少しでも塩害の対策、あるいはメンテナンスを行いやすくなります。
注文住宅は自由なデザインも売りの一つですが、凹凸の多いデザインの場合、塩害が凹凸にまで入り込んでしまうのが難点です。目に見えない部分に塩害が出てしまうなんてこともありえます。
長らく気付けずにいて、凹凸部分から徐々に塩害が深刻なものになってしまっていたというケースも起こりえるでしょう。気付いたものの凹凸のおかげでメンテナンスが難しい、あるいはメンテナンスの費用が高額になってしまうケースもあります。
注文住宅はデザインの自由性も魅力ではありますが、湘南エリアでは塩害は意識しなければならない部分です。せめて海側だけでも平面を意識するなど、設計面にも気を付けなければなりません。
海沿いの家は塩害が避けられません。塩害からどのように家を守るのかを考えることも大切ですが、将来的なリフォームや修繕をあらかじめ考えておくこともまた大切な部分です。
どのような家を建ててくれるのかだけでなく、アフターフォローやメンテナンスが充実しているかも見たうえで業者を選びましょう。塩害は海沿いの家の宿命です。塩害に対してどのような対策を取るのかも大切ですが、リフォームも視野に入れて将来に備えておくと安心できます。
塩害は、普段の生活にも影響を与えます。例えば、洗濯物に塩が付着して乾いてもベタベタしたり、クルマや自転車にも塩が付着しサビて故障もしやすいといった影響も。
庭木や鉢植えなどの植物が枯れたりすることもありますので、注意が必要です。
海風が届く範囲が塩害が起こる可能性のある区域です。海から十分に自宅が離れていると思っていても、実は塩害を受ける範囲である可能性があります。
では、具体的にどのくらいの範囲まで影響があるのでしょうか。レベル別に並べた場合、以下のようになります。
上記はあくまで参考の距離です。対象地域の風向きや、近くに河川があるかどうかによっても状況は変わります。例えば、風の強い東北や日本海側は、海岸から7kmの距離までが塩害の対象範囲です。逆に、山に挟まれている瀬戸内海では風の影響が少なく、対象範囲は海岸から1km程度とされています。
湘南エリアであれば、海から少なくとも2km以上離れた地域で潮の匂いがしないか、周囲の環境を見て塩害が起きていないかどうかを実際に確認してみることをおすすめします。もしくはその地域に住んでいる知り合いがいる場合、どれほどの塩害が起きているのか尋ねてみるのも良いでしょう。
塩害は金属の腐食を引き起こします。該当地域では、車や自転車の金属部分がすぐに錆びてしまうという被害が多く見られるため、塩害対策は必須です。
ちょっとした錆びであれば何とか許容できるかもしれません。しかし、重度になると金属部分に穴が空いてしまい、その穴から雨水が入り込むことによって劣化する速度はさらに早くなります。
自転車やバイクの場合、ブレーキが固まってしまって機能しなくなることも。見た目だけではなく性能面においても影響が出てしまうため、できるだけ屋内に保管しておく、コーティングを行うなどの対策が必要です。
また、定期的な洗車も重要です。塩害が起こる地域の場合、台風の後はガソリンスタンドの洗車機待ちといった状況もしばしば起こります。
その他、テレビのアンテナも腐食して度々交換した、金属製の工具が一晩で使い物にならないくらいに錆びた、などといった事例もあるようです。
多くの配線は金属製であるため、例外なく塩害の対象となります。接触不良を起こす原因にもなり、電解質である塩=塩化ナトリウムに通電してしまうことで、時には火花を起こすことも。特に台風の時は、街中の送電線が塩害のために接触不良を起こし、電力の供給不足や電線から火花が発生するなどといった事態を引き起こすケースもあります。2018年には台風24号による塩害で電線の出火が起こり、京成線の運行に支障をきたす事態がありました。
給湯器やエアコンの室外機、換気扇など屋外に置いたり面したりしている機器類などは、塩害の影響を受けて錆びやすくなってしまう物の1つです。稼働していない時が一番潮が付きやすいため、常に運転させておくという人などもいます。
対策としては、耐塩害仕様の製品を選んだり定期的に水洗いをすると良いでしょう。耐塩害仕様だと「耐塩害仕様」と「耐重塩害仕様」がありますが、前者は潮風を受けやすい地域、後者は潮風を受ける地域用です。住みたい地域はどれだけ潮風の影響を受けるのか、事前に確認しておけば選ぶべき機器も分かりやすくなります。
洗濯物を外に干すと、潮風に乗ってやってきた潮が衣類や物干し竿にすぐこびり付いてしまいます。そのため、洗濯物が真っ白になる、いつまでも生乾き、ベタベタするなどの問題が起こります。
そもそも潮風が強く、洗濯物が飛ばされてしまうこともあります。該当地域では、洗濯物を屋内に干す家庭が多いようです。家を建てる際はサンルーム(壁と天井をガラスで覆った部屋)を設ける、乾燥機を設置などの対策が必要になるでしょう。
潮風には水分と塩分が含まれていますが、こびり付いた塩に含まれた水分によってカビが発生しやすくなります。
クローゼットや下駄箱など、湿気がこもりやすい場所は特にカビが増殖しやすい場所です。塩害対策をしないまま放っておくと、仕舞っていた大切な靴やカバンがダメージを受けるかもしれません。カビの発生を抑えるためにも定期的に掃除や換気などが大切です。
塩害は特に金属へ悪影響を及ぼします。鉄筋コンクリートや金属系サイディングの家の場合、塩害でひびが入り、さらにそのひびの中に塩が入ると、連鎖的にダメージを受けることに。このため、塩害地域では金属系サイディングは保証外とされています。
塩害により接着剤や塗料もカビやすくなるため、屋根が変色する、壁紙が剥がれるなどの被害も起こりやすくなるのがデメリットです。
劣化した屋根や外壁は交換しなくてはならなくなり、また劣化を起こさないようにとメンテナンスをしてもその周期が早いため、メンテナンス費用がかさんでしまうという問題もあります。
潮が付着した植物は、浸透圧の影響で脱水状態となります。このため、変色を起こしたり枯れたりしてしまうのが難点です。
塩害に強いと言われている苗木でさえも、枯れてしまうこともあります。家庭菜園やガーデニングをする際は、十分に塩害対策を行わなければいけません。
被害ではありませんが、塩害により桜の開花が早まってしまうこともあります。台風の強風や塩害のために葉が落ち、開花を抑制するホルモンが芽に届かないまま気温が上昇。結果として、季節外れの開花が起こると考えられています。
2018年10月には、各地でソメイヨシノが咲いているという事態もありました。
コインランドリーの利点は、家の中に特別な設備を施すことなく簡便に利用できることです。乾燥機も大型のタイプが設置されていることから、家では選択に困る布団の丸洗いなども比較的簡単に行うことができます。天気が悪い日でも利用でき、外に干せない日の強い味方になってくれるのもポイントです。家から近ければ近いほど、利便性に富んでいると言えるでしょう。遅い時間まで開いているのであれば、自分の都合に合わせて通いやすいのもメリットです。
家の近くにない場合は、移動に手間がかかってしまいます。移動時間もかかる分、他の家事に手が回りづらくなるのもデメリットの1つです。また、日常的に使用した場合、どうしても出費がかさんでしまうということも考えられます。それを懸念して安く抑えようと出費を削った場合、汚れが落ち切っていなかったり乾燥が不十分だったりという事態も起こりえるでしょう。他にもタチの悪い利用者や下着泥棒のリスクもあるため、セキュリティ面で不安が残るのがデメリットです。必要に応じて、コインランドリー以外にも宅配クリーニングを使ってみるのが良いかもしれません。
何と言ってもオシャレな外観が魅力的だと言えます。海沿いの家にあるとアクセントとして映えますし、新鮮な日の光を取り入れることができます。洗濯の面でも、ただ潮風や湿気対策となるだけではなく、雨風の強い日でも安心して洗濯物を乾かすことができるのがメリットです。PM2.5のような微粒子の付着を防げます。また、ある程度の広さがあれば、潮に弱い植物を育てたり、子供の遊び場としても活用できたりするのが魅力です。
デメリットは、外の温度に影響されやすいということが挙げられます。屋内ではあるものの、温度に左右されるという点においては外干しと同様です。ただ、屋根部分に太陽の熱線をカットする機能を設ける方法で温度の影響を抑えられます。
既存の住宅に新たにサンルームを設ける場合は、打ち合わせや施工などの時間や手間、費用がかかるのがデメリットです。設置後も手入れが必要となり、やはり手間と費用がかかってしまいます。グレードにもよりますが、一般的には30万~200万程度が相場と言われているサンルーム。加えて、雨水が侵入する可能性はゼロではありません。特に大雨や台風の時などは、そのリスクが高くなります。
洗濯物を乾燥させる以外に、カビの繁殖を抑えられる浴室乾燥機。室内の快適な状態を維持しやすいというメリットがあります。また、室内全体を温めて乾燥するという仕組みであるため、お風呂、リビング、廊下などの周辺環境との温度差を抑えることもできるのが魅力です。ヒートショック現象の抑制に繋がるという点も、メリットであるといえるでしょう。
どうしても電気代がかかるというのがネックになってしまいます。乾燥にかかる時間もそれなりにかかるため、思いのほか電気代がかかったと感じる方も少なくないでしょう。
また、いざ浴室乾燥機を導入してはみたものの、乾き具合が思っていたよりも悪いというケースもあります。乾きが悪いと、ただの部屋干し同様に雑菌の繁殖が進行。結果として、臭いの原因になってしまいます。より長時間稼働し続ける、その分電気代がさらにかかる、といった悪循環にも陥りかねません。
ただし、乾きの悪さは改善の余地があります。浴室乾燥機には暖めて乾かす乾燥と、湿気を追い出す換気を活用するのがポイントです。この換気と乾燥をうまく使い分けることによって、乾きを良くすることができます。また、乾燥中の空気が出入りする通気口の汚れが原因でなかなか乾燥しないのであれば、手入れをすることにより改善できるでしょう。
家を建てた後は、定期的な清掃が効果的です。雨が洗い流してくれるとはいえ、細かな部分に塩が残ることもありますから、こまめに清掃しましょう。
特に台風の後は、建物にたくさんの塩が付着していますから、しっかり洗い流すことが大切です。
また、洗濯物は乾燥機や室内干しにするとか、クルマや自転車などはガレージなど塩害の影響を受けにくいところに格納するなど、生活するうえでも塩害対策を頭に入れておきましょう。
家づくりを依頼する工務店を探すときは、塩害対策の実績やノウハウのあるところを選ぶことも重要なポイントです。
湘南で多くの実績がある地元の工務店なら、塩害対策を念頭に、長く住める家を提案してくれるでしょう。
住み始めてからも、何らかのトラブルがあればすぐに駆けつけて対応してくれたり、メンテナンス方法のアドバイスをもらえたりと、頼りになるパートナーとして重宝します。
塩害は100%対策できるわけではありませんが、少しでも長く安心して住める家を建てるなら、建てた後も末永くお付き合いのできる工務店を選ぶことが大切なのです。
湘南の大自然が生んだシオとスナが、湘南で建てる注文住宅を解説しています。
4つの視点で工務店を比較しておすすめするほか、湘南に建つ注文住宅の施工事例を紹介していくシオ!
そのほか、藤沢や茅ヶ崎などの住みやすさ情報、湘南ならではの家づくりのポイントもお伝えするスナ。