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1つのベッドに1人寝ることが前提なので、1部屋に2つ以上ベッドを置くことになるでしょう。2つのベッドの間にナイトテーブルを挟んで置くようにすると、距離を保ちつつ照明を置くスペースとしても活用できます。
また、各ベッドの側面・足元と壁の間には、人が通れる程度のスペースがあると良いでしょう。窮屈さを感じさせない他、ベッドメイキングがしやすい、掃除がしやすいなどのメリットもあります。
1部屋に1つ置く場合が多いかと思います。シングルベッド同様、ベッドの両側面と壁との間には一定のスペースを設けるのがベターです。
一方の側面が壁に接するように設置すると、ベッドに入り込むためのスペースが限られてしまいます。特に生活の時間帯が異なる夫婦の場合、1人が就寝している時に起こさないように入らなければいけません。壁に設置していると、寝ている人を跨ぐか足元から入るしかないため、使い勝手が悪くなってしまいます。人を跨ぐのは良くないですし、フットボードがあると足元から入るのは面倒です。もしパートナーが音に敏感であれば、他のベッドについても検討しておくと良いでしょう。
また、ベッドメイキングや掃除のしやすさといった観点からも、両サイドのスペース確保はおすすめです。開けた両脇のスペースには、ナイトテーブルを置くと利便性が上がります。
床の色でも、部屋の雰囲気は変わります。壁や家具などの相性にもよりますが、オフホワイトやアイボリーのような白系にすると、落ち着きのある空間になるので寝室にピッタリです。
床に変化をつけるのも、寝室の空間づくりには重要なポイントとなります。裸足で過ごしたいという場合には、カーペット地を選択すると床が冷たくなる冬でも快適に過ごしやすくなるでしょう。
ただし、せっかく快適な床材を見つけたとしても、家具などでスペースを占めてしまうようでは床による雰囲気作りの効果が薄れてしまいます。必要な物以外はできるだけ置かず、ゆとりのある空間づくりを心がけるようにしましょう。
理想の寝室の配置場所は「人それぞれで違う」ものです。「暗い方が落ち着く」という方であれば、北側の陽当たりがそこまで良くはない場所の方が理想の環境となります。一方、暖かい部屋で眠りたいと考えているのであれば、南側の陽当たりの良い場所の方が理想に近いです。それぞれが思い描く理想は異なるので、「理想の寝室の配置場所」は、まずは自分自身がどのような理想を持っているのかを整理してみると良いでしょう。
それまでのライフスタイルの中で「こうだと良いのにな」と思った部分、あるいは家族計画にもとづいて「この方が良いんじゃないか」というプランなどをイメージしてみるのもおすすめです。気持ちのいい生活を過ごすためにも、どこに寝室を配置すると理想に近い生活を送れるのかを考えてみましょう。
寝室は寝る場所です。静かであるに越したことはありません。部屋がどれだけ静かな環境を保てるのかは、自宅環境だけではなく周辺環境によっても左右されます。寝室が通りに面していれば、交通量が増加すると共に寝室にも影響が出てしまうでしょう。
意外とうるさいと感じるのが、「水」の音です。お手洗い・入浴など日常生活に欠かせない行為は、案外音が響きます。特に朝や夜中等、生活音が少なくなるにつれて相対的に響くようになるでしょう。
子供が成長して夜に帰宅して入浴するようになる。あるいは夜更かしして遅い時間にお手洗いを利用するようになることもあります。その際、水回りと寝室の距離が近ければ近いほど、音で悩まされることになるかもしれません。寝室で寝ている人間にとっては「迷惑な音」ですが、音を発している側にとってはまさか自分の「日常生活」がそこまで迷惑をかけているとは思わないでしょう。実際に解決する方法が「音を抑える」以外にはないので、離れた場所に設計するか防音にするかなど対策することが大切です。
子供が小さいうちは一緒の寝室で寝るか、子供部屋を主寝室の近くに置き、不測の事態に備えるという家庭も多いでしょう。子供がある程度大きくなった場合は、主寝室と子供部屋を離すのも快適に過ごすコツの1つです。
主寝室と子供部屋が隣り合わせとなっている場合、物音1つでお互いが気にし合ってしまうようになり、余計な気遣いが生じてしまいます。それぞれの部屋が上下に隣り合っている場合も同様です。
廊下や階段などで両スペースを切り離しておくと、お互いが快適に過ごしやすくなります。
特に夫婦で生活の時間帯が異なる場合は、間仕切りでベッドを区切るとお互いのペースを保ちやすくなるかと思います。ですが、完全に仕切ってしまうとどこか寂しくなってしまい、またお互いに何かあった場合に気づくことができないなどという事態になりかねません。
引き戸タイプにして開閉可能な間仕切りにすれば、柔軟に対応をすることができるでしょう。
引き戸タイプの間仕切りほどの防音性はありませんが、格子タイプもパーテーションとして利用できます。仕切りすぎず、仕切らなすぎずといった空間を好む方におすすめです。
例えば可動式の収納棚をパーテーションとして用いれば、平日は仕切る、休日は仕切りを外して一緒に寝ることもできます。お互いのペースに合わせて、自在に活用できるのがメリットです。
夫婦の寝るスペースを完全に切り離したくはないが、何となく仕切りが欲しい。そのような場合は、オープンシェルフで仕切るという方法もあります。
配置によってはお互いの顔を見ることができ、また本やアクセサリーなど、お互いの所有物の収納スペースとしても活用できるアイテムです。部屋の雰囲気作りにも一役買ってくれます。
落ち着いた雰囲気作りには有効な間接照明。ただし、置き方1つで不快な思いをしてしまう可能性もあるので注意が必要です。
枕元付近に置く場合は、あまり高い位置に置かないことをおすすめします。壁や天井に向けて当てたつもりでも漏れた光が直接目元に入ってきたり、足元が見えにくくなりトイレに行くのが不便になったりなどのデメリットが生じるかもしれません。
ホテルのように、全体的に低い位置へ設置しましょう。床に向けて光が出るようにすれば落ち着いた雰囲気になり、また足元もしっかりと確認することができます。
主寝室の場合、買い替えなどを除くとベッドの位置はあまり動かさない場合がほとんどではないかと思います。そのため、照明を寝室内のどの位置に設置するべきかを、あらかじめ検討しておくことが重要です。
足元が見えにくかったり、動線の妨げになったりするようでは快適に過ごせません。心地の良い空間にするためには、160cm以下を目安に設置するのがベターです。
ローコストかつ汎用性を持つのが引き違い窓です。左右同時に開いたり閉じたりすることができるため、良い風通しが期待できます。ただし、性質上隙間ができてしまうため、気密性に乏しいというのがデメリットです。
片側のみが開閉する片引き窓であれば、気密性が上がります。反面、こちらは風通しがあまり良くないのが難点です。
引き違い窓と片引き窓の中間を求めるのであれば、両開き窓を選択すると良いでしょう。
風通しと気密性の両面を求めるのであれば、すべり出し窓がおすすめです。縦すべり出し窓の場合、引き違い窓に比べ通風量が倍になるという報告(LIXILの実験結果)もあります。
縦すべり出し窓ほどの風通しは求めないが、それよりもプライバシーを配慮したい場合には横すべり出し窓を選ぶとよいでしょう。窓を開けたい角度に調整することが可能であるため、人目を避けつつ窓を開けることができます。お風呂場や洗面所などに設けられる場合が多いタイプの窓です。
通風性、気密性よりも採光性を求めるのであれば開閉しないFIX窓が良いでしょう。設置する位置により、ハイサイドライト・ローサイドライト・トップライトと名称別に呼ばれる場合があります。
位置によっては取り付けやメンテナンスが困難になるかもしれません。一方で、形状を縦長や横長、円形にできるなど、意匠性に富んでいるのもこの窓の特徴です。
寝室内で夫婦ともに快適に過ごしたいのであれば、室内にプライベートスペースを設けるのも1つの手です。例えば、リトリートスペースなどがあると便利でしょう。
就寝前にちょっとした話をしたり、晩酌をしたりするのも楽しみ方の1つ。また、書斎スペースとしても活用できます。
旅館の室内に設けられたスペースに似た雰囲気もあるため、リラックスできる貴重な場所になるかもしれません。落ち着いた雰囲気に作り上げるのがポイントです。
体を休めるのが一番の目的である寝室。その付加価値として、バスルームを設けるのも良いかもしれません。
子供たちに気を遣うことなく、自分のペースで入浴するのは心地が良いものです。主寝室の側に置くのが難しい場合は、同一フロアでかつ子供部屋からは離れた場所に設置するのが良いでしょう。
玄人好みの仕様になりますが、寝室内にスクリーンを設け、シアタースペースとして活用するのも良いでしょう。夫婦ともにベッドに入ったまま好きな映画を見たりすることができます。
TVを設けるのとはまた違った臨場感や迫力を味わうことができるのではないでしょうか。
主寝室にバルコニーやテラスを併設するのも、快適に過ごすことができる工夫となり得ます。リトリートスペースが屋外にあるため、開放感で満たされるのが魅力です。
きれいな夜景や星空を眺めることができる位置であれば、日頃の疲れを癒すことができるでしょう。ちょっとした考え事をしたり、作業をしたりするのも良いかもしれません。
気分を切り替えるためのスペースとして活用できれば、生活にメリハリが生まれやすくなります。充実した日々を送れることに期待が持てるようになるはずです。
ウォークインクローゼットがあれば、タンスや収納の必要性が軽減されます。寝室のスペースを確保できるのがメリットです。寝室にベッドを置き、さらにはタンス・収納と配置しすぎると、ほぼ「寝るだけ」の空間になってしまうことになるかもしれません。
その点、ウォークインクローゼットを配置することでタンスに頼らない収納力が部屋に備わります。結果として部屋を広々と使えるようになるので、寝室が「寝るだけの部屋」ではなく、異なる性能・性格が付与された機能性を伴った部屋として利用できるでしょう。
ウォークインクローゼットは「部屋内の独立したスペース」でもあります。収納としてはもちろんですが、ある程度の広さがあればウォークインクローゼット内で着替えることも可能です。衣服だけではなく、季節が変わって使わなくなった空調器具の保管場所としても活用できます。
さらに、ウォークインクローゼットは扉を閉めていると中が見えません。ある程度ラフに使用できますし、細かいものはウォークインクローゼットに置いておくことも可能です。
いわば「独立した小スペース」であるウォークインクローゼット。扉を閉めれば中を見られないこともあり、整理整頓が苦手な人は「とりあえずウォークインクローゼットへ」となりやすいのがデメリットです。結果、次第にウォークインクローゼットの中が物で溢れてしまい、せっかくのウォークインクローゼットが「物置」になってしまいます。
せっかくの歩くスペースも物が増えて歩くことができなくなり、結局は「扉のある物置」になってしまう可能性も。最悪、扉を開けることさえはばかられる状態にもなりかねません。
ウォークインクローゼットは機能的で便利なツールではありますが、広くすればするほど相対的に寝室が狭くなります。寝室部分が狭く窮屈なものになってしまっては、ウォークインクローゼットの魅力も半減してしまうでしょう。
かといってウォークインクローゼットを狭くしすぎてしまっても、ウォークインクローゼットの魅力が半減してしまいます。広さに関してはバランスをよく考えることが大切です。設計図だけで判断するのではなく、モデルルームで寝室とウォークインクローゼットのバランスを実際に体験しておくと良いでしょう。
理想のウォークインクローゼットを手に入れるためには、間取りとのバランスと整理しやすい広さを意識してみるのが良いでしょう。広すぎても狭すぎても、その魅力を最大限に生かすことができません。整理しやすい広さを確保しつつ、寝室そのものがアンバランスな状態にならないよう、バランスを踏まえたうえでの配置が求められます。
実際にモデルハウスで体感してみて、大まかなスペースをイメージするのも1つの手です。
ウォークインクローゼットと通常のクローゼットの最大の違いは「歩くスペースの有無」ですが、歩くスペースが狭いと物置になってしまうでしょう。設置する場合は、通路のスペースを意識することが大切です。
一般的に、最低でも80cm程の幅があれば人がストレスなく通れるとされているので「80cmの幅」を確保できるよう配置するとよいでしょう。80cm以下の通路の場合、通路が狭くなってしまいウォークインクローゼットの魅力である「クローゼットの中を歩く」に支障をきたす可能性があります。
通路だけではなく、クローゼットの棚の部分の幅も充分に確保しましょう。一般的にスーツであれば横幅は50cm、ジャケット類であれば60cmが目安です。50cm以下の棚の場合、ハンガーにかけてぶら下げる際、幅が出てしまうことで収納力が低下します。衣服をかけることができないウォークインクローゼットでは、魅力も半減してしまうでしょう。
もちろん体のサイズによって衣服のサイズも微妙に異なりますが、最低でも60cmの服をかけることを想定しておくのがおすすめです。
ウォークインクローゼットは歩きはもちろん、「クローゼットの中に動けるスペースがある」点が特徴です。どのような動きをするのかを想定し、満足に利用できるスペースを確保するようにしましょう。
鏡を置けるくらいの場所を確保することで、その場で服を合わせることができるようになります。わざわざ鏡の前まで行く必要もなく、ウォークインクローゼットの中である程度のコーディーネートができるのもメリットです。
また、衣服のコーディーネートだけではなく、どこに何を置くのかを想定するのもポイントの1つ。物を取り出す際の動きまで考慮してウォークインクローゼットを設計すると、使い勝手が高まります。実際にウォークインクローゼットができてからではないと、分からない部分はあります。展示場に足を運ぎ、「ウォークインクローゼットでどのような動きをするのか」についてもある程度イメージしておくと良いでしょう。
ウォークインクローゼットも、子供の成長等ライフスタイルの変化によって用途が変わるものです。ウォークインクローゼットの棚は可動式のものにしておくことで、用途が変化した際に対応しやすくなります。動かない棚の場合、ニーズとマッチしている間は問題ないでしょう。しかし、ウォークインクローゼットへのニーズに変化が生じた際、使い勝手が悪いと感じてしまうという事態にもなりかねません。
その点可動式の棚であれば、ニーズに応じて棚を変えればよいだけで済みます。高さを自由に変えられることで、使い勝手も良くなるのがメリットです。いつまでも頼れる収納スペースとしての地位を確立し続けるでしょう。
ウォークインクローゼットの使い方は様々ですが、季節が変わり着なくなった衣服をそのまま収納しておけるのもメリットです。しかし、置いているだけでは湿気のおかげで衣服にカビが付着してしまうこともあります。クローゼット内に除湿器を使うためのコンセントや換気扇を配置しておけば、湿気から衣服を守りやすくなるのでおすすめです。
除湿器以外の電化製品も使えるので、ウォークインクローゼット内にコンセントがあれば使い勝手も良くなるのは言うまでもありません。除湿器だけではなく掃除機を使う際にも有効活用できます。ウォークインクローゼットは通常のクローゼットよりも使用頻度が高くなるので、コンセントは是非ともつけておきたいところです。
湘南の大自然が生んだシオとスナが、湘南で建てる注文住宅を解説しています。
4つの視点で工務店を比較しておすすめするほか、湘南に建つ注文住宅の施工事例を紹介していくシオ!
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