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リビングは生活の中でよく使う場所です。だからこそ、よく考えて配置や機器の設置をしないと後々大変な思いをするかもしれません。
後悔しないためにも、ポイントをおさえたうえで設計を考えてみましょう。
日当たりを考慮しながら、家具やインテリアの設置スペースを決めることも大切です。ただ、いざ生活してみると肝心の動線が不便だと感じる人もいます。ダイニングキッチンであれば料理を作って食事する、出勤・通学の準備をする、テレビを見ながらくつろぐなど、様々な作業を行うスペースとして活用できるのがメリットです。動線が悪いと、その分メリットも活かせず蓄積するストレスも大きくなります。
特に、キッチン周辺は不満が溜まりがちなポイントです。アイランドキッチンやカウンターキッチンが主流ですが、直線上であることから作業をするごとに歩かなくてはいけません。何度も移動することで、疲れてしまうという人もいるようです。
調理中の臭いがリビングに広がるのを避けたい人は、独立型のキッチンを選ぶのが良いでしょう。ですが、調理中にリビングの様子を見ることができず、特に子供のいる家庭では落ち着くことができないという不満を抱えがちになることも。子どもの様子を見ながら料理をしたい人は、窓を設置するなどリビングの様子が見える工夫をする必要があります。
どちらも一長一短であるため、自分の家庭事情と照らし合わせてキッチンを設計することが重要です。作業中の移動量を減らしたい場合は、コの字型キッチンにする方法もあります。
リビング自体に不満はないけれど、玄関からリビングへ向かうのにキッチンが丸見えになってしまう。トイレが近いせいで水の音が気になるなど、リビングの配置に不満を抱えている人もいます。
また、寝室とリビングとの距離が近いため、家族が帰ってきたときに照明や生活音が聞こえてきてよく眠れないなどの不満も抱えやすいのが懸念点です。家族内の生活サイクルが異なる環境であれば、それが顕著になります。
これらの不満を抱かないようにするには、生活のあらゆる局面を想定して設計するしかありません。意外と見落としがちなのが、家族が増えるケースです。生活環境も大きく変わる可能性があるので、後から動かすのが難しいキッチンやリビングの位置などは気を配るべきでしょう。
リビングではのんびり過ごしたいと思って広くしたり、憧れだったという天井までの吹き抜けにしたりするのも、注文住宅の楽しみ方です。2階をリビングにするのも良いでしょう。しかし、せっかく希望のスペースを得たのにも関わらず、いざ住み始めたら夏は暑くて冬は寒かったという不満も多いようです。
このような場合、冷暖房のエネルギーもそれだけ必要になるため、光熱費がかさむことになります。後悔しても、設計を変えることは容易ではありません。
スペースを広く取りたい場合、開閉式の間仕切りを設ければ、必要に応じてリビングを分割することができます。光熱費節約も可能です。また、床暖房を活用するという手段もあります。
自分が希望するレイアウトと近しいリビングに住む人に対して、直接感想を聞くのも良いでしょう。モデルハウスに訪れて意見を訪ねるのも1つの手段です。
そもそも、空気の流れが悪いケースも考えられます。いたずらに窓を多く設置するだけではなく、室内の空気を効率よく換気できる方法についても理解しておくべきでしょう。
空気の換気効率が悪い場合は、サーキュレーター(空気を循環させる機器)を設置して解決できることもあります。
家のデザインとマッチさせやすいことから、造り付けの家具を希望する人も多くいます。ですが、それが原因で不具合を招くケースもあるため要注意です。
大量に収納できるようにパントリーを大きくしたはいいものの、そこまで収納する物がなく邪魔になってしまった。奥行きがありすぎて物が取りづらい、など不満に思う人も。しかも造り付けであるために、それに気づいてもすぐに変更することができません。
造り付け家具を選定するときは、本当に必要な位置・大きさであるかをあらかじめ考えておく必要があります。また、日常頻繁に使用する物は下に、あまり使わない物は上に置くなどと配置を工夫して利便性を確保するようにしてみましょう。
家電を置く際に、セットで考えなくてはいけないのがコンセントの位置です。配置が悪いと距離が遠い、数が足りないなどという不満に繋がります。
冷蔵庫、電子レンジ、コーヒーメーカーなど、特にキッチン周辺は必要なコンセント類が多くなります。適切な位置はどこかをあらかじめ検討しておきましょう。
また、コンセントの位置自体は悪くないものの、家具で塞いでしまったというケースもあります。家具のレイアウト変更で何とかなる場合もありますが、あらかじめどこに何を置くのかも考えておけば、快適に生活しやすくなるでしょう。
新築への引越しに伴い、家電や家具の新調も考えるでしょう。ただし、せっかく気に入った物でも、リビングの造りによっては搬入できない場合があります。
特に2階にリビングを設けた場合は、玄関は通るが階段を昇ることができず、別途搬入費が発生するといったことも。入居の際にシステムキッチンをオーダーしたため、機器が壊れた際に搬入が難しいと初めて知ったケースもありました。
広めに設計したつもりでも、必要な家電や家具を置いたら思いの外手狭になってしまったというケースもあります。特に家族が増えてから物が増え、さらに窮屈な思いをすることも考えられるでしょう。
物が増えた場合に、重要となってくるのは収納スペースです。リビングには造り付けの収納がなく、後から置いたらまた余計にスペースがなくなるという悪循環にも陥りかねません。
大きすぎても小さすぎても困りますが、収納スペースの確保はしっかりと計画しておきましょう。階段がある場合は、階段下のデッドスペースなどを収納スペースとして有効活用するなど、アイディア次第で空間を上手く利用できる方法もあります。
湘南の大自然が生んだシオとスナが、湘南で建てる注文住宅を解説しています。
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